PCのセキュリティ対策は大丈夫?サイバー世界の脅威と対策(一般向け) |
2019.12.11

◆フィッシング等のサイバーテロは、オリンピックで急増!
サイバー(インターネット)空間での脅威=”サイバーテロ”は、目に見えるものでなく、ご自身の身に降りかかってこなければピンと来ないもの。過去のオリンピックでのサイバー攻撃件数をチェックしてみましょう。
● 2016年のリオ・オリンピック 攻撃件数:13億件
ロンドン・オリンピックの6倍以上の13億件に上り、五輪公式サイトや関連組織に大量のデータを送り付け、サーバーの動きを鈍らせる「DDoS攻撃」が続いたそうです。
● 2012年のロンドン・オリンピック 攻撃件数: 2億件
2週間で公式サイトに2億件超の不正な接続要求があったとか。具体的な手法や被害などの詳細は明らかにされていませんが、サイバーテロだったことは間違いないとしています。
このように、オリンピックなどの国家イベントではサイバーテロがつきもので、ネットの普及した今はサイバーテロにどう立ち向かうかが”国家レベルの課題”だとか。
◆ 東京五輪での日本のサイバーテロの見通し
警視庁に設置のセンサーが検知した2018年不審アクセス数は、東京五輪決定時の2014年から1日当たり平均2,752件(年換算:100万件)と5.8倍に。警視庁サイバーセキュリティ本部の話では、オリンピックに向け急増が見込まれるとか。
● フィッシングサイトへの誘導の推移(全国)
メガバンクやカード会社を名乗る不審メールが送られていませんか?こうしたフィッシングサイトへの誘導件数は、2018年には前年比262万件増(約2.5倍)と激増しています。
● ネットバンキングの不正送金も激増中!
銀行送金をネット上で済ませる方も増えているようですが、ネットバンキングを使って不正送金させる手口も増えており、上半期は183件で、被害額1億6,500万円に。ところが、9月はひと月で436件も発生し、被害額は4億2,600万円と約2.4倍に急増しています。
◆ 踏み台にされたあなたの会社のリスク
知らぬ間に会社のPC,サーバーを経由して他社を攻撃して被害を与えれば、その相手方から損害賠償請求される恐れが生じます。サーバーが踏み台なら、ある日突然、警察が来てPCやサーバーの差押さえに遭うことも。
そうなれば、差し押さえられたPCやサーバーは使えず、使用状況の聴取を受けることにも。結果、業務は停滞し、取引先に情報漏洩が知られ、”信用失墜の可能性”すらあります。実際に、サイバーテロの被害者の不動産賃貸会社~インターネット広告とWebサイトで物件紹介~がネット上の表示が書き換えられ、それを見たお客が「実際の価格とネット広告が違う!」と指摘され、SNS掲載に加え、裁判を起こされ敗訴して倒産に至っています。
◆ 自分でも簡単にできる標的型メール対策
● 誰でもできる「標的型メール攻撃対策」
ファイルの拡張子を4文字にすると、添付のエクセルファイルやワードファイルに”アプリケーションソフト”が組み込まれているか簡単にわかります。具体的にはつぎの手順で!
・一般的な添付ファイルの表示:3桁表示
・拡張子を自分で設定すると ・・・
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