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相続税の課税割合は増加傾向に!(相続税申告事績)

2015.05.13

■ 相続税の納税額は、12年ぶりに1兆5千億円台へ
 国税庁が、2013(平成25)年度の相続税申告事績詳細をホームページ上で公表しました。

◆ 課税割合は引き続き4%台
 2012年に亡くなられた方127万人のうち、 相続税申告書の提出対象となった方(被相続人)は5万4,421人で、前年より2千人弱増加しました。被相続人数は、過去5年間増加傾向にあります。
 相続税の申告対象となる”(亡くなった方に対する)課税割合”は4.3%(100人に4.3人)と、こちらも前年の4.2%より増加しています。
 今年以降、相続税増税の影響で課税割合は、急増すると見込まれています。

◆ 相続税納税額が増加に!
 納税額は前年比で2,900億円増の1兆5,366億円と、2001年以来12年ぶりの1兆5千億円台に乗りました。被相続人1人当りの税額も2,824万円と前年より400万円強の増加でした。

◆ 有価証券の割合が急増!
 相続財産の内訳をみると、土地が41.5%、家屋が5.2%と不動産が約半分を占め、続いて現預金が26%、有価証券16.5%などとなっています。
 この中で特に目立つのが、有価証券割合の増加です。相続財産での構成割合は、2012年の12.2%から2013年には16.5%へと35%もの急増でした。この大きな要因は、2012年の日経平均株価は1万円を切っていましたが、2013年年初以降1万円を超えて同年末には1万5千円台に乗せ、有価証券評価額が急激に上昇したことと見られています。
 2015年に入ってからも日経平均株価は上昇を続けており、課税割合の上昇を後押しする結果につながりそうです。財産価値が増えるのは嬉しい半面、計算上は相続財産の増加(=相続税の急増)に直結します。株価ばかりでなく、7月に発表の路線価の動向も気にかかります。

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